化物語

化物語

Donny Donny
January 15, 2022
January 16, 2022
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最近は化物語ばけものがたりを見た。かなり独特なアニメと思う。よく考えば、もう十二年前の作品だった。

化物語は名前の通り、怪異かいいの物語だ。阿良あららぎ々木 こよみが解決した怪異に遭った人を順番に、戦場せんじょうはら ひたぎ、八九寺はちくじ 真宵まよい神原かんばる 駿河するが千石せんごく 撫子なでこ羽川はねがわ つばさ五つの人物を描いた。化物語の名前だけど、今よく思えば、人の物語だった。人の不幸の物語。怪異は自分で存在することなく、特定な相手しか襲わない。そしてどれの怪異も、人が起きたことの結果に過ぎない。怪異は人の不幸で起きられ、人の不幸を示す。怪異の解決は、人の心を優しく慰めることも意味するだろう。

戦場ヶ原は重し蟹と言う怪異にとらわれた。重し蟹の由来は「思いし神」と「思い+しがらみ」二つの説がある。というのが設定だった。戦場ヶ原は重し蟹に会って、悪徳宗教にハマった母親への思いを切り離し自分の重みも失った(ソース:【一覧】化物語シリーズの怪異を比較!順番もわかる!)。

八九寺真宵は「迷い牛」と言う怪異で、地縛霊じばくれいだった。生前は家に戻られなかった。

神原駿河はレイニー・デビルに遭って、願いの裏面を暴力的に叶う代償に、悪魔と同化し猿の手になってしまった。

千石撫子は蛇切縄へびきりなわという呪いによるの怪異にあわされた。

羽川翼はささわり猫にかれた。障り猫は、羽川が埋葬まいそうした車に轢かれた猫が、恩返おんがえしのために羽川にかれ、羽川のストレスの根源を解決する怪異だった。

これの全ての怪異は作者の西尾にしお維新いしんさんのオリジナルでした。日本の伝説や妖怪、イギリスの小説から原型とした怪異もあるが、作者さんが上手く改造し、物語と繋げた。題材の広けさ、想像力と物語を自然に繋げる能力は本当にすごいと思います。

新房しんぼう昭之あきゆきの独特な絵コンテ(storyboard)スタイルとアニメスタイルを加え、二人のコンビは五感から心まで衝撃を与えた。象徴的しょうちょうてきなシーン、人物の感情を表現するクロースアップ(近接撮影さつえい)、急速流る大量文字のシーン、カメラの変化、光と影の応用、実写じっしゃのオープニング、文字やシンブルでちょうどいいタイミングで入れたカットシーン…これ全部合わせて独特な感じを与えた。物語の感情とテンポにちょうど良く合わせた音楽は、感覚への刺激をより一層強化した。

怪異以外にも、人物の感情の伏線がとっても素晴らしい。特にひたぎが阿良々木を連れて、森の中で星空を眺めるのパートは、前半のモヤモヤした気分と鮮明な対照になり、心に甘くて美しいの後味が刻まれた。そして遂にエンディングソングの意味を理解した。夏の大三角も、そのこいしい気持ちも、より深く感じた。

唯一ちょっと満足してなかったのは、この美し星空を見せた後、物語のオチはなんだか物足りなく感じてしまう。障り猫との対決は、激しい戦いでなく、一瞬で静かに解決した。でもそれもそれで、優しく暖かく感じる。忍野おしのさんが静かに別れを告げたのも、その静かの終幕しゅうまくの一部だった。そして最後は、文化祭の開幕かいまくというクライマックスに止めた。昨日見た時はなんだか納得なっとくできなかったが、今振り返って思い出せば、それも美しく見える。

戦場ヶ原ひたぎ

私が持っているもの、全部

…それにこの星空。私が持っているのが、これくらいのもの。

星空の下に横になって眺める

あれがデネブ、アルタイル、ベガ

出会い

さ、おいて

戦場ヶ原ひたぎ

2022年正月十三日